キタノカオリとは北海道の主要品種「ホロシリコムギ」(耐冬性・多収性・写真左)を母とし、ハンガリー品種「GK Szemes」(短桿・うどんこ・赤さび病抵抗性・写真中)を父として交配を行い、耐冬性・短桿・耐病性・多収性・高品質を目標にして作成された小麦です。
「キタノカオリ」は春まき小麦「ハルユタカ」とほぼ同等の製パン能力をもち、中華めん適性、変成粉適性も有しています。他品種とのブレンド利用もふくめて多用途の利用が可能です。
「キタノカオリ」は「ハルユタカ」に比べて2週間程度早く収穫可能で、2割以上多収であることから、国産パン用小麦粉の供給が安定することが期待されます。 「キタノカオリ」は短桿で倒伏に強いため、窒素の吸収量を高めて高タンパク化を行うことが可能です。うどん粉病と赤さび病の抵抗性を持つので病害防除薬剤の節減できるなどの生産技術上の利点をもっています。